1995年生まれ、若手実力派トロンボーン奏者・冨永悟の初作品集。早稲田大学在学中はハイソサエティ・オーケストラおよびモダンジャズ研究会に所属。活況を呈する日本ジャズシーンの中で研鑽を重ねてきた。
本作は、組曲《長瀞岩畳抄》を含む全8曲を収録。風景や情景から着想を得た楽曲は、冨永の確かな作編曲力によって緻密に構築されながら、どこかやわらかな温度をたたえている。トロンボーンとフルートの二管が織りなす変則クインテットによる、しなやかなアンサンブルも印象的。とりわけ片山士駿との自然な呼応からは、互いの音楽性への深い信頼が感じられる。
雄大な景観から日常のささやかな情景まで、立ち上がる多彩なイメージ。夜明けの光ににじむ希望や、思わず笑みが漏れる愛らしい瞬間も織り込まれ、根底には作り手の豊かな感性が息づく。
また、ジャケットのアートワークは、組曲を題材に、現代アーティスト・藤理沙子に委嘱したもの。音楽と呼応し、作品の世界観を広げている。マスタリングは、PICCOLO AUDIO WORKS の松下真也が担当。
冨永 悟 Satoru Tominaga – trombone
片山 士駿 Shun Katayama – flute
福島 誠 Makoto Fukushima – piano
菊池 光太郎 Kotaro Kikuchi – bass
江田 匠汰 Shota Eda – percussion, vibraphone
| 01 | Dawn Waltz | 5:27 |
|---|---|---|
| 02 | Baby Pygmy Hippo’s Yawn | 5:25 |
| 03 | 高田城址 ― 蓮 | 7:03 |
| 04 | Hiyori-kaze | 5:14 |
| 05 | 組曲《長瀞岩畳抄》 I. Tectonic Pulse ― 地殻の拍動 | 6:04 |
| 06 | 組曲《長瀞岩畳抄》 II. 赤壁の陰で ― Where the Wind Passes |
6:39 |
| 07 | 組曲《長瀞岩畳抄》 III. 虎岩 ― In the River’s Pulse | 8:05 |
| 08 | The Highway | 5:09 |
total time 49:06
1995年生まれ、埼玉県新座市出身。早稲田大学文学部卒業。同学のハイソサエティ・オーケストラとモダンジャズ研究会に所属。YAMANO BIG BAND JAZZ CONTESTにてバンドで優秀賞を獲得。28歳で会社員を辞め、プロに転向。現在はジャズを中心とした演奏活動とともに、ポップスアーティストのサポートなど、活動の幅も広げている。今までに、板橋文夫、太田惠資、清水くるみ、中路英明、峰厚介、各氏等と共演。2025年 MISIAのアリーナ公演「MISIA HOLY NIGHT BIG BAND ORCHESTRA」に参加。2026年「原信夫とシャープス&フラッツ」に加入。