フレッド・ハーシュ／ブレス・バイ・ブレス

ピアノの詩人フレッド・ハーシュ。
トリオ+弦楽四重奏で奏でる美しく深遠な音楽世界！
コロナ禍の下、内なる自己を静観して描きあげた示唆にも富む一作！！

現代屈指の音楽家、フレッド・ハーシュが弦楽四重奏と創り出す美しく深遠な音楽世界。
20年もの間、メディテーション、マインドフルネスを実践し、コロナ禍の不安な状況のもと、心の支えとしてきたというハーシュは内なる世界を静観。本作は、そこからインスパイアされ、音楽的に投影したものを交えて、組曲をえがき、この混迷の現代にも示唆を与える一作ともなっている。
思えば、2008年に生死を彷徨って奇跡の復帰を果たしたハーシュ。ピアノの音ににじむ深みは言うまでもないが、作編曲の素晴らしさにもあらためて注目。
生きていく中で巡り会う全てを受け入れながら、沸き起こる感覚と向き合っての楽曲は、様々で、“ハーシュの真骨頂である静謐な美”に無心の瞑想を思わせる場面(M2,3)もあれば、即興的演奏で、迷いを感じさせるざわめきもある。しかし、ストーリー性も豊かに、エピローグ的に連なる名曲＜パストラーレ＞に至る時、そこには、深い安らぎが導き出される。
数々の困難も乗り切ってきたフレッド・ハーシュだからこその表現。作品を通して浸りきりたい。

「望むらくは歩を緩めて、この組曲を通して聴いて頂ければと願うけれども、邪魔や音声の断片が差し迫るように飛び込んでくる世の中では、なかなかそうは行かないかもしれない。この音楽を創るのは、まさに喜びだった。衷心から皆様に心の覚醒と平静と安らぎが訪れますように。」

（フレッド・ハーシュ）

Members

Fred Hersch (piano) フレッド・ハーシュ
Drew Gress (bass) ドリュー・グレス / Jochen Rüeckert (drums) ヨッヘン・リュッケルト / *Rogerio Boccato (percussion) ホジェイロ・ボッカート
with
Crosby Street String Quartet クロスビー・ストリート・ストリング・カルテット
Joyce Hammann & Laura Seaton (violins)　ジョイス・ハマン＆ローラ・シートン
Lois Martin (viola) ロイス・マーティン
Jody Redhage Ferber (cello) ジョディ・レッドヘイジ・ファーバー

Credits

Recorded August 24-25, 2021
Engineered by James Farber & David Stoller
Mixed by Brian Montgomery
Mastered by Klaus Scheuermann
Recorded at The Samurai Hotel, Astoria NY

Tracks

サティ・スイート
The Sati Suite

発売日

2022年1月5日

フォーマット

CD

レーベル

FREE FLYING

品番

FFPC001

販売価格

2,400円（税込2,640円）