“isles と共演して度肝を抜かれました。私が世界中で共演してきたバンドの中でもトップクラス に入るバンドだと思います。非の打ちどころのないアンサンブル、創造性、表現力豊かで成熟し たソリストたち、そして輝かしいリズムセクション。あらゆる面で非常に優れたバンドです”
〜マリアシュナイダー
現代日本のラージ・アンサンブル・シーンの一翼を担う池本茂貴 isles(ikemoto Shigetaka Large Ensemble)がセカンド・アルバムを 放つ。
池本の話題といえば、今年(2024 年)7 月の NEO-SYMPHONIC JAZZ at 芸劇が記憶に新しい。マリア・シュナイダーの指揮のも と、彼女の楽曲を奏でるラージ・アンサンブル・パートのバンドとして isles は抜擢された。もともと池本は、高校 3 年のとき、マリア・ シュナイダーの楽曲を演奏するバンドに参加し、当時コンテンポラリーナンバーをメインに演奏していた慶應義塾大学ライトミュージックソサエティを目指すことになった経歴。また、大学入学後は同サークルの看板ソリスト&コンサートマスターとしても活躍し、挟 間美帆に楽曲を嘱託/演奏した経験もあり、また米国に遠征して、マリア・シュナイダーのクリニックを受けている。文字通り夢の大 舞台は喜びに満ちあふれた鮮烈なもの。そして演奏はマリア自身から、大絶賛も受けることになった。
本作は、そんな共演に向けて機運も高まっていた 4 月、コットンクラブでのライヴを収めた作品。一年前には待望のファースト・ア ルバムの発売コンサートを行い、凱旋公演ともなるステージ。全曲のアレンジを池本自身が手がけ、6 曲がオリジナル。また 4 曲で ゲスト・ヴォーカリスト、Ema を加えた。
スタンダードを冒頭に、前作とは一味違った王道の華やかさもみせつつ、ビッグバンドの音圧感と、コンボのインタープレイを目指 すコンテンポラリー・サウンドは目覚ましい。ライヴならではの臨場感はもとより、精緻なアンサンブルと熱いソロ、ドライヴ感も渦巻 くリズムは、バンドの好調ぶりを物語る。南米の鼓動と憂愁を聴かせる楽曲、ブルーズとスウィング感をベースにする演奏、ヴォー カルをフィーチュアしたポップ・チューン、弾けるリズムとエッジの効いたブラスに祝祭感がみなぎるラストまで、色彩感も鮮やかな 8 曲。
気鋭のメンバーを揃えて変化していくバンドからは目を離せない。
池本茂貴 (Conducting & Trombone)
Ema (vo=M1,5,6,7)
ディビッド・ネグレテ(as, fl), 馬場智章 (ts, ss), 陸悠 (ts,fl,cl,ss), 宮木謙介 (bs,bcl,fl)
広瀬未来 (tp, flh), 佐瀬悠輔 (tp, flh), 和田充弘 (tb)
海堀弘太 (p), 小川晋平(b) , Taka Nawashiro (g), 小田桐和寛 (ds ), 岡本健太 (perc)
【録音】
2024 年 4 月 14 日東京 丸の内コットンクラブ
01 | Too Close For Comfort feat. Ema | 6:07 |
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02 | Venezuelan Merengue | 7:39 |
03 | COMET | 7:38 |
04 | Carrot and Stick | 7:43 |
05 | My Favorite Things feat. Ema | 9:17 |
06 | Oath feat. Ema | 10:26 |
07 | Dreamy feat. Ema | 6:01 |
08 | CARNIVAL | 9:41 |
All compositions arranged by Shigetaka Ikemoto
All compositions written Shigetaka Ikemoto