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サイモン・ムリエ/インセプション

ダウンビート誌/第71回(2023)批評家投票のRising Star Vibraphone Player of the Year
フランス出身、ヴィブラフォンの新星サイモン・ムリエ、再びのレギュラー・トリオでジャズ・スタンダーズと正面から取り組んだ一作!!
クインシー・ジョーンズ、ハービー・ハンコックも賛辞を送り、ニコラ・コンテと共に2019年来日もした逸材

2023年、ダウンビート誌の第71回批評家投票のRising Star Vibraphone Player of the Yearにも選出され、世界をフィールドに、頭角を表すビブラフォンの新星、サイモン・ムリエによる、2023年最新作品。
ムリエは94年、フランス生まれ。バークリー音楽大学でダレン・バレットに師事したのち、セロニアス・モンク・インスティテュートでクインシー・ジョーンズ、ハービー・ハンコックといった巨匠らに師事し、称賛のコメントも得た逸材。グラミー賞を受賞したテリ・リン・キャリントンの『スタンダーズ・vol.1』に編曲者として参画した。

本作は、2020年のデビュー・アルバム・リリースから、順調なペースでリリースを続けるムリエの4作目のリリースとなる。
2021年にリリースした『Count Down』と同じトリオのメンバーで、ベースはモンク・インスティテュートの同級生でもあるルカ・アレマンノ、ドラムはバークリー時代からの友人のジョングク・キムと気心の知れたレギュラーの仲間たち。また、「トリオと共に探求を続けて、いつかスタンダードの第二弾をつくりたかった」という希望を実現したスタンダード集となる。

選ばれた曲は、ホレス・シルバー作曲、アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズの1956年『ザ・ジャズ・メッセンジャーズ』に収録された“エカロ”をはじめ、ミンガス、マイルスの古き良き時代のジャズを中心に自らのオリジナルを1曲加えた全9曲。その中で、ミステリアスなショーター楽曲の魅力をヴィブラフォンで表現したM7, ソロで取り組んだストレイホーンのM5など、ヴィブラフォン特有の美しさが際立ち、自国の巨匠ミシェル・ルグランの名曲M8などもメランコリックなフィーリングがあふれている。
ムリエ曰く、「このメンバーでスタンダードを演奏するなかでオーガニックな感覚を味わいたかった」といい、楽曲のコアにある美しさを損なうことなく、シンプルなアレンジも特徴となった仕上がり。ちなみに、ムリエは、2019年にはニコラ・コンテのバンドで来日し、ブルーノートのステージにも立っている。スピリチュアルなサウンドと、ヨーロッパのスタイリッシュなフィーリングをミックスし、数々の才能も発掘してきたニコラ・コンテのバンドでフィーチャーされたことも、実力とセンスの証だ。

Members

Simon Moullier (Vibraphone)
Luca Alemanno (Bass)
Jongkuk Kim (Drums)

Tracks

01 Ecaroh (Horace Silver) 6:03
02 Inception (McCoy Tyner) 4:08
03 Desafinado (Antônio Carlos Jobim) 5:14
04 Peggy’s Blue Skylight Charles Mingus) 6:31
05 Lush Life (Billy Strayhorn) 3:14
06 Pfrancing (Miles Davis) 4:55
07 Lost (Wayne Shorter) 5:21
08 You Must Believe in Spring (Michel Legrand) 7:19
09 RC (Simon Moullier) 4:18

total time 47:06


発売日
2023年10月25日
フォーマット
CD
レーベル
Fresh Sound New Talent
品番
FSNT-661
販売価格
輸入盤オープンプライス

Artist Profile

Simon Moullier  (サイモン・ムリエ)

1994年フランス生まれ、ヴィブラフォン、パーカッション奏者、作曲家、編曲家、プロデューサー。
2023年、ダウンビート誌の第71回批評家投票のRising Star Vibraphone Player of the Yearに輝き、文字通り、世界をフィールドに、リーディング・ヴォイスの一人として、頭角をあらわすプレイヤー。
ムリエは、フランスでクラシックのフィールドで打楽器を学んだ後、バークリー音楽大学でトランペッターのダレン・バレットに師事。その後セロニアス・モンク・インスティテュートでクインシー・ジョーンズ、ハービー・ハンコック、ウェイン・ショーター、ジミー・ヒースといった巨匠にも師事し、学士号を取得した。その後、ハービー・ハンコック、バスター・ウィリアムス、ジェラルド・クレイトン、テリ・リン・キャリントン、マーク・ターナーなど、ジャズ界の著名なミュージシャンと共演してきた。
2020年秋には、デビューアルバム『Spirit Song』(Outside in Music)をリリース。それからわずか1年後の2021年6月には、Fresh Sound Recordsから、スタンダード・トリオアルバム『Countdown』をリリースし、2022年のJazz Music Awardで「Best New Jazz Artist」部門にノミネートされた。2023年2月には、カルテットアルバム『Isla』を自主制作で送り出すほか、同年10月、再びのトリオ作『Inception』をFresh Soundからリリースする。
一方、同2023年、グラミー賞Best Jazz Instrumental Albumに選ばれたテリ・リン・キャリントンの『New Standards Vol 1』には、編曲家として名も連ねている。
ムリエは現在、ツアーミュージシャンとして精力的に活躍し、NYのヴィレッジ・ヴァンガード、ジャズ・アット・リンカーン・センターのディジーズ・クラブをはじめとする世界の名だたるクラブで演奏経験を持つ他、2019年にはニコラ・コンテ&スピリチュアル・ギャラクシーのメンバーとして来日。ブルーノート東京にもティモ・ラッシーらと共に、ステージに立っている。
また、パフォーマーとしての活動に加え、キューバ、インドネシア、パナマ、インドで、アウトリーチ活動に多くの時間を費やし、教育者としても活躍中である。



https://www.simonmoullier.com/videos